原著
糖尿病黄斑浮腫眼に対するマキュエイド硝子体内注射の有効性
二出川 弘樹
1
,
宮本 武
,
雑賀 司珠也
,
友寄 勝夫
,
高田 幸尚
1和歌山県立医科大学 眼科学教室
キーワード:
Triamcinolone Acetonide
,
眼圧
,
視力
,
中心窩
,
糖尿病性網膜症
,
分散分析
,
治療成績
,
黄斑浮腫
,
光干渉断層撮影
,
硝子体内注射
Keyword:
Analysis of Variance
,
Diabetic Retinopathy
,
Macular Edema
,
Fovea Centralis
,
Intraocular Pressure
,
Visual Acuity
,
Triamcinolone Acetonide
,
Treatment Outcome
,
Tomography, Optical Coherence
,
Intravitreal Injections
pp.1601-1605
発行日 2016年12月5日
Published Date 2016/12/5
DOI https://doi.org/10.18888/J00293.2017114782
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糖尿病黄斑浮腫(DME)に対しマキュエイド(MQ)のみが硝子体内投与可能薬剤として承認されていた間(2012年10月27日〜2014年2月21日)に、初回MQ投与を行い経過観察し得た52例59眼を対象に効果を検討した。DMEの浮腫型を4つに分類したところ、スポンジ型(a)17眼、外層に限局した嚢胞型(b1)19眼、網膜内網状層におよぶ嚢胞型(b2)14眼、漿液性剥離(c)9眼であった。矯正視力は全体では投与前後で有意差は認めず、浮腫型別ではa群でのみ有意な改善を認めた。眼圧は投与後に2.28±7.86mmHgの上昇を認めた。中心窩網膜厚は全体では平均-167.47±42.44μmの有意な浮腫軽減を認め、浮腫型別でも全ての群で有意な軽減を認めた。なお、いずれの値も4群間の比較で有意差は認めなかった。
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