特集 人工股関節置換術のエキスパートを目指そう
〔各論Ⅰ 人工股関節置換術における体位,アプローチとインプラントなどの選択〕
側臥位前側方アプローチ(OCM)によるTHA
藤田 貴也
1
1国立病院機構東京医療センター整形外科
キーワード:
側臥位(decubitus position)
,
前側方アプローチ(anterolateral approach)
,
筋腱温存(muscle sparing)
Keyword:
側臥位(decubitus position)
,
前側方アプローチ(anterolateral approach)
,
筋腱温存(muscle sparing)
pp.1145-1158
発行日 2024年11月19日
Published Date 2024/11/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001968
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側臥位前側方アプローチは低侵襲で疼痛が少なく,寛骨臼の展開良好で脱臼リスクが少ない。仰臥位より大腿骨操作が容易でインプラント選択に制約がない。より少量の出血量や過伸展・外旋による前方脱臼傾向の確認や助手の教育的側面にも寄与している。一方,ソケット前方開角の正確な設置のため骨盤固定やアライメントガイドの工夫,両側同時手術の体位交換,健側の深部静脈血栓症リスク軽減のために術中のフットポンプ装着や手術時間の短縮が必要である。
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