特集 骨粗鬆症性椎体骨折-難治例の診断・治療を中心に-
難治例:診断と治療が遅れた骨粗鬆症性椎体骨折
安部 哲哉
1
,
船山 徹
1
,
三浦 紘世
1
,
野口 裕史
1
,
高橋 宏
1
,
國府田 正雄
1
,
山崎 正志
1
1筑波大学医学医療系整形外科
キーワード:
骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture;OVF)
,
難治例(intractable case)
,
診断や治療の遅れ(delayed diagnosis and treatment)
Keyword:
骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture;OVF)
,
難治例(intractable case)
,
診断や治療の遅れ(delayed diagnosis and treatment)
pp.489-497
発行日 2021年5月19日
Published Date 2021/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000632
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骨粗鬆症性椎体骨折(osteoporotic vertebral fracture;OVF)は,60歳以上の高齢女性に急増する疾患である。MRIを含む画像検査が早期に実施され,OVFの診断と予後を評価することが推奨される。しかし,高齢者の漠然とした痛みが主訴であるため,医療機関を受診した初期にはほかの疾患と診断されてしまうことも少なくない。OVFは高齢者に多い疾患であるが,X線検査では診断が難しく,診断の遅れは骨折を複雑化して難治性となる危険性があることを再認識したい。
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