特集 整形外科疾患に対する最近の新薬
FGF23関連低リン血症性くる病/骨軟化症:ブロスマブ
福本 誠二
1
1徳島大学先端酵素学研究所藤井節郎記念医科学センター
キーワード:
低リン血症(hypophosphatemia)
,
モノクローナル抗体(monoclonal antibody)
,
線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor;FGF)
Keyword:
低リン血症(hypophosphatemia)
,
モノクローナル抗体(monoclonal antibody)
,
線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor;FGF)
pp.318-322
発行日 2021年3月19日
Published Date 2021/3/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000000563
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線維芽細胞増殖因子23(fibroblast growth factor 23;FGF23)は主に骨細胞により産生され,血中リン濃度を低下させるホルモンである。過剰なFGF23活性により,X染色体顕性低リン血症性くる病や腫瘍性骨軟化症を含む,いくつかの低リン血症性くる病/骨軟化症が惹起される。2019年に,FGF23の測定と抗FGF23モノクローナル抗体であるブロスマブによる治療がわが国で保険適用となった。これらの新たな検査,治療法により,低リン血症性疾患患者のよりよい管理が可能となるものと期待される。
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