特集 一人の診察であわてないために!病状と検査結果から導き出す確定診断のコツ
救急外来(急性肺血栓塞栓症) rule-out 急性肺血栓塞栓症を確実に除外するには?Dダイマーや造影CTの適切な使い方
宮崎 大
1
1前橋赤十字病院 高度救命救急センター集中治療科
キーワード:
病院救急医療サービス
,
血栓塞栓症
,
鑑別診断
,
X線CT
,
肺塞栓症
,
アルゴリズム
,
Fibrin Fragment D
Keyword:
Algorithms
,
Diagnosis, Differential
,
Emergency Service, Hospital
,
Pulmonary Embolism
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Thromboembolism
,
Fibrin Fragment D
pp.112-115
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/J03097.2018029951
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症例
65 歳,女性。 2週間前に他院で下肢の骨折に対して観血的骨接合術を受けた。3日前からの胸痛が あり,救急外来にwalk inで受診した。来院時SpO2 93%(RA),呼吸数30 /分,血圧は 168 / 70mmHgでHR 110〔正常洞調律(normal sinus rhythm;NSR)〕であった。意識 清明であり,体温は37.5℃である。さまざまな鑑別診断が考えられるが,肺血栓塞栓症 (pulmonary thromboembolism;PE)は当然考えられる。しかし,他の疾患も考えられる。 ウェルズ・スコアでは3点で,中等度のリスクであった。 さて,この患者はPE なのだろうか?
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