不整脈の治療は新時代に-一般臨床医が主役の新しい心房細動診療
《植込み型デバイス治療の最新知見》 心臓再同期療法はNYHAクラスI/IIの心不全患者に適応となるか
松本 万夫
1
1埼玉医大国際医療センター 心臓内科
キーワード:
心室
,
心不全
,
電気的除細動
,
重症度指標
,
植込み型除細動器
,
治療成績
,
評価基準
,
心臓再同期療法
Keyword:
Electric Countershock
,
Heart Failure
,
Heart Ventricles
,
Severity of Illness Index
,
Treatment Outcome
,
Defibrillators, Implantable
,
Cardiac Resynchronization Therapy
pp.89-93
発行日 2012年1月1日
Published Date 2012/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012118553
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・軽症心不全に対する心臓再同期療法(CRT)は現在までの研究では心不全入院までの期間の抑制、左室逆リモデリング、臨床的複合反応の改善が示されてきた。ただし、有意に生命予後を改善する効果は証明されていない。・CRTのリスクとベネフィットを比べると、NYHAクラスIに対する適応はない。また、NYHAクラスIIでは、QRS幅が150msec以上で、左室駆出率(LVEF)が高度に低下した症例に有用性が期待される。・CRT-Dのエビデンスはあるが、CRT-Pに関しては今後さらに検討を要する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012