特集 救急放射線診断へのアプローチ
脊椎/外傷 椎体椎間板炎・脊髄硬膜外膿瘍
松田 めぐみ
1
,
山本 麻子
1帝京大学 放射線科学講座
キーワード:
椎間板炎
,
MRI
,
結核-脊椎
,
X線CT
,
硬膜外膿瘍
,
脊椎炎-化膿性
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Discitis
,
Tuberculosis, Spinal
,
Epidural Abscess
pp.123-127
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019006662
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<診断のポイント>
・椎体の変形や椎体終板の破壊が強い場合は化膿性を、椎体が比較的保たれており、椎体前面にも炎症が広がるような場合や症状に比して画像所見が派手な場合は結核性の脊椎炎をより疑う。発熱や熱感を伴わない膿瘍(cold abscess)はしばしば結核性脊椎炎でみられる。
・ただし、画像上、結核性か化膿性か判断が難しい場合もあり、感染防御の観点から速やかな穿刺、起炎菌の同定を助言する。
・椎体椎間板炎を認めた場合、椎体前方(前縦靱帯)、側方(腸腰筋)、後方(硬膜腔、椎間関節周囲)など周囲膿瘍形成の有無を確認する。
・頸部痛精査で撮像された非造影CTでも骨破壊とともに膿瘍を示唆する低吸収域
・周囲組織腫大を指摘できることがある。
Copyright© 2018 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.