発行日 2001年11月1日
Published Date 2001/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002087825
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58歳女性.骨破壊を認めない腰椎化膿性椎間板炎に,L1~Sにいたる広範囲硬膜外腹側膿瘍を合併し,その膿瘍による根性疼痛を認め手術的治療を行った症例を経験した.患者は発熱および腰痛,左大腿外側の疼痛を主訴とし,手術として後方からの除圧ならびに排膿,病巣掻爬を行った.膿の培養検査においては陰性で,起因菌は同定されず,術後経過も良好であったが,本症例のように骨破壊や不安定性もない,アライメント良好な上位腰椎であっても,椎弓切除での排膿や掻爬は十分可能であることが示唆された
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