特集 放射線科研修医の胸腹部画像診断must know
腹部・骨盤部 腸管 腹腔内遊離ガス
高司 亮
1
,
松本 俊郎
,
森 宣
1大分大学 医学部放射線医学講座
キーワード:
回腸疾患
,
気腹
,
空腸疾患
,
大腸疾患
,
十二指腸疾患
,
腸穿孔
,
胃穿孔
,
腹部CT
Keyword:
Duodenal Diseases
,
Ileal Diseases
,
Intestinal Perforation
,
Jejunal Diseases
,
Pneumoperitoneum
pp.220-223
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2017402783
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
急性腹症の症例において,腹腔内遊離ガス像は消化管穿孔を示唆する重要な所見である。消化管穿孔の原因は,潰瘍や外傷,医原性,異物,虚血,炎症や腫瘍など幅広く,適切な処置が遅れれば腹膜炎から敗血症を生じ,生命にかかわる緊急性の高い病態である。多くの場合外科手術が行われるが,胃や十二指腸の穿孔では腹膜炎の程度次第では保存的治療が選択される場合もある。また近年では,内視鏡手術や腹腔鏡手術が選択されることも増加してきているため,正確な穿孔の部位診断を行うことは重要である。
Copyright© 2017 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.