特集 変形性股関節症に対する関節温存手術の現状と将来展望
骨切り術の実際(概念・適応・成績) 弯曲状寛骨臼骨切り術(CPO)
内藤 正俊
1
,
渡邊 徳人
,
木下 浩一
,
山本 卓明
1福岡山王病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
寛骨臼
,
骨切り術
,
術後合併症
,
術中合併症
,
変形性股関節症
,
治療成績
,
大腿寛骨臼インピンジメント
,
開創器
,
寛骨臼形成不全
,
骨ノミ
,
探触子
Keyword:
Acetabulum
,
Intraoperative Complications
,
Postoperative Complications
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Osteoarthritis, Hip
,
Treatment Outcome
,
Femoracetabular Impingement
pp.929-936
発行日 2017年9月19日
Published Date 2017/9/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017374382
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はじめに
青壮年期の大部分の変形性股関節症(osteoarthritis of the hip;股OA)の原因である寛骨臼形成不全で は,寛骨臼の再建骨切り術が推奨されている。 わが国では骨盤外側から進入する寛骨臼移動術 (transposition osteotomy of the acetabulum;TOA) と寛骨臼回転骨切り術(rotational acetabular osteotomy;RAO),欧米では股関節前方からの寛 骨臼骨切り術(periacetabular osteotomy;PAO)が 普及している。弯曲状寛骨臼骨切り術(curved periacetabular osteotomy;CPO)は,侵襲を少なく して寛骨臼周囲をTOAやRAOと同じように弯曲状 に骨切りする方法である。 本稿では,①CPOの開発の経緯,②手術の実際, ③現状,④将来の展望について述べる。
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