特集 24 ―TWENTY FOUR― 戦う循環器当直医のための虎の巻
Ⅲ 急性心不全
3 頻脈性心房細動を伴う急性心不全はレートコントロールから始めてよいでしょうか?
田中 和世
1
,
猪又 孝元
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科循環器内科学
キーワード:
急性心不全
,
頻脈性心房細動
,
血行動態
,
レートコントロール
,
レートコントロール薬
Keyword:
急性心不全
,
頻脈性心房細動
,
血行動態
,
レートコントロール
,
レートコントロール薬
pp.106-109
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000002108
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・急性心不全に頻脈性心房細動を伴う場合,最初の24時間は血行動態の安定化と臓器灌流の確保が最優先である。呼吸状態と血圧を評価し,酸素投与や利尿薬投与でうっ血を軽減しつつ,心拍数を抑制する。
・不安定例では直ちに電気的除細動を行うが,血行動態が安定している症例ではレートコントロールから開始するのが一般的である。薬剤選択には左室機能や血圧を考慮し,過度の血圧低下を避けることが重要である。

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