特集 もう迷わない! 循環器薬物処方〜若手医師へ贈る熟練医の処方の考え方
III 実臨床で迷うことがある病態での薬物治療の実際
6. 発作性心房細動に対するリズム/レートコントロール療法
篠原 徹二
1
,
髙橋 尚彦
1
1大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学
キーワード:
抗不整脈薬
,
心抑制作用
,
リズムコントロール
,
レートコントロール
,
QT延長作用
Keyword:
抗不整脈薬
,
心抑制作用
,
リズムコントロール
,
レートコントロール
,
QT延長作用
pp.146-150
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001407
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心房細動(atrial fibrillation:AF)の治療には,①AFを停止させ,洞調律を維持するリズムコントロールと,②AFのままで心拍数を適切に調節し,症状緩和を図るレートコントロールの2つの戦略があり,優劣について議論されてきた。約20年前に抗不整脈薬で洞調律維持を図っても生命予後の改善がないことが臨床試験(AFFIRM試験)で示された。しかし,カテーテルアブレーション治療が広く行われている現在においては,リズムコントロールの有用性に関して再評価が必要である。
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