連載 心臓の解剖【知っておきたい知識 -疾患の病態生理から治療へつなげる解剖学-】
第22回
肺静脈(基部)構造の基本と疾患
井川 修
1
1日本医科大学付属病院/セントマーガレット病院 循環器内科
pp.296-305
発行日 2023年3月9日
Published Date 2023/3/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001196
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●肺静脈(PV)基部には左房(LA)筋が伸展している[心筋鞘(Msl)]。
●そのMsl伸展の長さは,左側>右側,上>下である。
●PV基部には,外面に心膜翻転部(PR)が存在するが,同部位は構造的に最も負荷がかかる部位である。
●Mslは全周性にない場合,一部だけの場合などさまざまである。
●右下肺静脈(RIPV)の構造の流れは,左房側心房中隔(L-IAS)に沿っている。
●左房天井とは,左上肺静脈(LSPV)天井と右上肺静脈(RSPV)天井を結ぶやや右下がりの面である。
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