連載 心臓の解剖【知っておきたい知識 -疾患の病態生理から治療へつなげる解剖学-】
第16回
肺動脈弁構造の基本
井川 修
1
1日本医科大学付属病院/セントマーガレット病院 循環器内科
pp.750-757
発行日 2022年7月9日
Published Date 2022/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000976
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●肺動脈弁弁輪(PVA)は大動脈弁弁輪(AoVA)と異なり3つの弁輪すべてが自由壁心筋と連続し,同様な接続様式を呈している。
●PVAは線維性心臓骨格を構成せず独立した位置にある。
●PVシステムを考える場合,弁輪,弁尖に加えsinotubular junction(STJ),ventriculoarterial junction(VAJ),basal ring(BR)を考慮することが重要である。
●肺動脈弁(STJ)は,大動脈弁(STJ)より高位に位置している。
●肺動脈洞内心筋の量は,STJのレベルに依存し症例ごとに異なっている。
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