連載 心臓の解剖【知っておきたい知識 -疾患の病態生理から治療へつなげる解剖学-】
第26回
右室流出路−肺動脈幹基部構造の基本と疾患
井川 修
1
1日本医科大学付属病院/セントマーガレット病院 循環器内科
pp.982-989
発行日 2023年10月9日
Published Date 2023/10/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001343
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●右室流出路(RVOT)−肺動脈幹(PT)内腔の軸は左室流出路(LVOT)−上行大動脈(AAo)内腔の軸と絡み合いらせん構造を呈している。
●肺動脈弁弁輪(PVA)は線維性心臓骨格(FCS)から独立しており,大動脈弁弁輪(AoVA)との線維性連続はない。
●PVAの構造評価にはSTJ,VAJ,BRのレベルが用いられる。
●PVA直下はRVOT自由壁心筋により支持されている。
●肺動脈弁中隔尖弁輪(PVASPC)の下方はIVS壁であり,肺動脈弁後尖弁輪(PVAPPC)の下方はRVOT自由壁で大動脈弁右冠尖弁輪(AoVARCC)の前面に位置し,肺動脈弁前尖弁輪(PVAAPC)の下方はRVOT自由壁で前壁を形成している。
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