特集 虚血評価はPCIの適応,治療をどう変えたか?
治す11
AUCの概念によるpractice
石井 秀樹
1
1藤田医科大学ばんたね病院循環器内科
キーワード:
AUC
,
PCI
,
行動変異
,
CVIT
Keyword:
AUC
,
PCI
,
行動変異
,
CVIT
pp.449-453
発行日 2021年5月9日
Published Date 2021/5/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000551
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少子高齢化のわが国では,年々医療費用の増加が大きな社会問題となっている。医療者には医療費を適切に使用することを心がけた診療が必要となることを痛切に感じる。急性冠症候群(acute coronary syndrome:ACS)に対する経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)は,生命予後を改善することは明白であるが,COURAGE試験1)以降,慢性冠症候群に対してのPCIの意義が改めて問われている。また2019年にはISCHEMIA試験2),ISCHEMIA-CKD試験3)も発表され,その傾向はますます強くなり,PCIに対する厳しい視線が注がれているといっても過言ではない。適正なPCIを行うということはきわめて重要であり,そのための1つのツールとして考えられるのが,Appropriate Use Criteria(AUC)の概念を取り入れた治療である。
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