特集 循環器診療2020—どこまで攻めて,どこから引くか?
虚血性心疾患
虚血性心疾患診療の未来
小船井 光太郎
1
1東京ベイ・浦安市川医療センター循環器内科
キーワード:
慢性冠症候群
,
経皮的冠動脈形成術
,
PCI
,
虚血性心不全
Keyword:
慢性冠症候群
,
経皮的冠動脈形成術
,
PCI
,
虚血性心不全
pp.1706-1709
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227179
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Point
◎慢性冠症候群の診療では,適切な薬物療法がまず行われるべきである.
◎COURAGE試験やISCHEMIA試験により,血行再建の効果は従来考えられていたよりも限定的であることが示された.
◎慢性冠症候群の診療では,カテーテル検査や血行再建を行わずに外来診療で薬物療法を行うことが標準治療となる可能性がある.
◎ハイリスク症例に対するCHIP PCIは,増え続ける心不全患者への治療の一つとして確立される可能性がある.
◎ハイリスクCHIP患者に対しては,各専門領域で構成されたmultidisciplinary teamアプローチが重要である.
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