特集 循環器診療2020—どこまで攻めて,どこから引くか?
虚血性心疾患
血栓の二次予防はどこまで?—高齢化社会を迎えた日本での考え方
塩見 紘樹
1
1京都大学大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
抗血栓療法
,
DAPT
,
PCI
Keyword:
抗血栓療法
,
DAPT
,
PCI
pp.1696-1700
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227176
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Point
◎冠動脈インターベンション(PCI)後の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)継続期間は,出血のリスクを鑑みて,“short DAPT”と呼ばれるより短い継続期間となりつつある.
◎心房細動合併PCI患者に対するDAPT+抗凝固療法による3剤抗血栓療法は出血リスクが高い.
◎心房細動合併PCI患者に対する抗血栓療法は,P2Y12阻害薬と抗凝固療法を用いた2剤投与が推奨されつつある.
◎心房細動合併PCI患者におけるステント留置1年以降の抗血栓療法は,抗凝固療法のみを行うOAC aloneを支持するエビデンスが国内から報告されている.
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