特集 肺高血圧症診療 up to date最新の知見を診療に活かすために
治す14
肺高血圧症基礎研究からの新規治療の展望
中岡 良和
1
1国立循環器病研究センター研究所血管生理学部
キーワード:
炎症
,
interleukin-6(IL-6)
,
tocilizumab(TCZ)
,
高安動脈炎
,
interleukin-21(IL-21)
Keyword:
炎症
,
interleukin-6(IL-6)
,
tocilizumab(TCZ)
,
高安動脈炎
,
interleukin-21(IL-21)
pp.276-282
発行日 2020年3月9日
Published Date 2020/3/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000184
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肺動脈性肺高血圧症(pulmonary arterial hypertension:PAH)の発症には遺伝的素因に加えて,何らかの外的刺激(セカンドヒット)が必要と考えられ,PAH 病態を促進するセカンドヒットとしてinterleukin-6(IL-6)やinterleukin-1b(IL-1b)のような炎症性サイトカインが注目されている。本稿では,PAH 病態形成における炎症性サイトカインの役割と,炎症性サイトカインを標的とした新規の治療法の可能性を述べる。
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