特集 肺高血圧症診療 up to date最新の知見を診療に活かすために
治す13
慢性血栓塞栓性肺高血圧症に対する最新の肺動脈形成術
内藤 貴教
1
,
下川原 裕人
1
,
松原 広己
1
1国立病院機構岡山医療センター循環器内科
キーワード:
肺高血圧症
,
心不全
,
肺動脈形成術
,
肺塞栓症
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症
Keyword:
肺高血圧症
,
心不全
,
肺動脈形成術
,
肺塞栓症
,
慢性血栓塞栓性肺高血圧症
pp.268-275
発行日 2020年3月9日
Published Date 2020/3/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000183
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慢性血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension:CTPEH)は,抗凝固療法を6カ月以上継続した後でも器質化血栓が肺動脈内に残存し,平均肺動脈圧(mPAP)が25mmHg 以上の肺高血圧を合併している状態である。CTEPH に対しては肺動脈血栓内膜摘除術(pulmonaryendarterectomy:PEA)が第一選択の治療法である。一方,CTEPH に対するバルーン肺動脈形成術(balloonpulmonary angioplasty:BPA)は,デバイスの改良・技術の向上による有効性・安全性がわが国で確立し),PEA に匹敵する治療法となり,急速に世界に普及しつつある。
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