特集 糖尿病性腎症の克服を目指して~up to date~
糖尿病性腎症の新規標的分子と今後の治療戦略の開発
四方 賢一
1
1岡山大学病院新医療研究開発センター・糖尿病センター教授
キーワード:
糖尿病性腎症
,
炎症
,
インフラマソーム
,
治療薬
Keyword:
糖尿病性腎症
,
炎症
,
インフラマソーム
,
治療薬
pp.61-64
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.06_0061-0064
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「はじめに」糖尿病性腎症は,網膜症,神経障害とともに糖尿病に伴う細小血管障害の1つである。腎症の成因の最上流に位置するものは高血糖であり,高血糖に加えて高血圧,脂質代謝異常も腎症の発症・進展に深く関与している。高血糖から腎組織障害に至る過程には,複数のメカニズムが存在すると考えられる。これまでに腎症の治療薬として確立された薬剤はレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬のみであるが,腎症の成因に関する研究の進歩に伴って,新しい作用機序による治療薬の開発が進みつつある。「KEY WORDS」糖尿病性腎症,炎症,インフラマソーム,治療薬
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