特集1 絶対苦手分野にしない 鼻副鼻腔病変の画像診断
[鼻副鼻腔CT・MRIレポート−私はこう書いている−]
悪性腫瘍
-悪性黒色腫
久野 博文
1
1国立がん研究センター東病院 放射線診断科
キーワード:
悪性黒色腫(malignant melanoma)
,
MRI(magnetic resonance image)
,
画像診断(imaging)
Keyword:
悪性黒色腫(malignant melanoma)
,
MRI(magnetic resonance image)
,
画像診断(imaging)
pp.302-304
発行日 2023年3月26日
Published Date 2023/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001203
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・悪性黒色腫は,胎生期に迷入したメラノサイト由来の上皮性悪性腫瘍である。わが国では悪性黒色腫全体の約20% が頭頸部粘膜原発とされ,欧米の1〜2%に比べて多い。
・頭頸部粘膜悪性黒色腫は鼻腔(66%)が最も多く,特に中・下鼻甲介付近の鼻中隔の頻度が高い。
・平均年齢は60歳代で,わが国では性差はないとされる。
・メラニンの存在から,臨床所見にて黒色の粘膜病変として発見されるが,メラニンを産生しない無色素性腫瘍(amelanotic melanoma)も約半数存在する。
・治療は,手術可能病変は切除が行われる。切除不能もしくは根治的完全切除できない病変は,近年では陽子線や重粒子線治療が選択される。
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