特集1 絶対苦手分野にしない 鼻副鼻腔病変の画像診断
[鼻副鼻腔CT・MRIレポート−私はこう書いている−]
悪性腫瘍
-腺様嚢胞癌
久野 博文
1
1国立がん研究センター東病院 放射線診断科
キーワード:
腺様嚢胞癌(adenoid cystic carcinomas)
,
神経周囲進展(perineural spread)
,
画像診断(imaging)
Keyword:
腺様嚢胞癌(adenoid cystic carcinomas)
,
神経周囲進展(perineural spread)
,
画像診断(imaging)
pp.299-301
発行日 2023年3月26日
Published Date 2023/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001202
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・鼻副鼻腔の小唾液腺から発生する悪性腫瘍で最も多く,上顎洞が最多で,鼻副鼻腔悪性腫瘍の6%程度を占める。
・50〜60歳代に発生のピークがある。
・外科的根治切除(場合により術後放射線療法)が標準である。
・上顎洞発生の腺様嚢胞癌は,発見しづらさから局所進行病変が多く予後不良とされる。
・神経周囲進展を伴った局所再発,肺を中心とする血行性遠隔転移のために,腫瘍自体の発育速度は緩徐でありながらも,治療に難渋することが多い。
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