特集1 絶対苦手分野にしない 鼻副鼻腔病変の画像診断
[鼻副鼻腔CT・MRIレポート−私はこう書いている−]
副鼻腔炎
-好酸球性副鼻腔炎
齋藤 尚子
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院 放射線診断学講座
キーワード:
好酸球性副鼻腔炎(eosinophilic sinusitis)
,
鼻ポリープ・鼻茸(nasal polyp)
,
アレルギー性ムチン(allergic mucin)
Keyword:
好酸球性副鼻腔炎(eosinophilic sinusitis)
,
鼻ポリープ・鼻茸(nasal polyp)
,
アレルギー性ムチン(allergic mucin)
pp.262-265
発行日 2023年3月26日
Published Date 2023/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001193
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・好酸球性副鼻腔炎は好酸球が炎症の主体となる副鼻腔炎である。
・慢性副鼻腔炎の約10%を占める。
・主訴は鼻閉,嗅覚障害,粘稠な鼻汁。鼻内視鏡で多発する鼻茸(鼻ポリープ)を認める。
・発症年齢は気管支喘息より遅く,成人に発症し,40〜50歳代に好発する。男性が多い。
・好酸球性副鼻腔炎では気管支喘息やアスピリン喘息を併発していることが多い。
・臨床スコアによる好酸球性副鼻腔炎の診断基準(JESREC Study)(Table 11))がある。
・治療はステロイド治療やESSが行われる。しかし再発が多く,難治性である。
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