特集 ポストコロナ時代のアレルギー性鼻炎診療
ポストコロナ時代の耳鼻咽喉科医の役割―専門医による鑑別が必要な疾患
鼻腔ポリープ,副鼻腔炎
岡 愛子
1
,
金井 健吾
1
,
岡野 光博
1
Aiko Oka
1
,
Kengo Kanai
1
,
Mitsuhiro Okano
1
1国際医療福祉大学成田病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
COVID-19
,
鼻腔ポリープ
,
副鼻腔炎
,
合併症
,
全身性疾患
Keyword:
COVID-19
,
鼻腔ポリープ
,
副鼻腔炎
,
合併症
,
全身性疾患
pp.508-511
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001070
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はじめに
2020年1月に国内で初めて新型コロナウイルス感染症が確認されて以降,鼻咽頭内視鏡検査の非推奨,待機手術の延期など耳鼻咽喉科診療に大きな影響があった。ワクチン接種の普及やコロナウイルスの変異に伴い重症例は減少し,2023年10月現在は行動制限も解除されポストコロナ時代となった。パンデミックの間に普及したオンライン診療ではコロナウイルス感染後の嗅覚障害や急性副鼻腔炎,それに伴う慢性咳嗽に対応する機会が増えたが,身体診察ができないため対面診療と比較し抗生物質の処方率が高まるとする報告もある1)。鼻腔ポリープ,副鼻腔炎診療においては,専門的な検査を含めた耳鼻咽喉科専門医による正確な診断,治療方針の決定が必須となる。
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