特集 いま考えたい 新興・再興感染症の画像診断
腸管出血性大腸菌腸炎 O-157
井本 勝治
1
,
沖 達也
1
,
山崎 道夫
1
,
坂本 力
1
,
辻川 知之
2
,
渡邉 嘉之
3
1公立甲賀病院 放射線診断科
2公立甲賀病院 消化器内科
3滋賀医科大学 放射線医学講座
キーワード:
腸管出血性大腸炎O–157(enterohemorrhagic colitis O–157)
,
志賀毒素(ベロ毒素)[Shiga toxin(Verotoxin)]
,
溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome;HUS)
Keyword:
腸管出血性大腸炎O–157(enterohemorrhagic colitis O–157)
,
志賀毒素(ベロ毒素)[Shiga toxin(Verotoxin)]
,
溶血性尿毒症症候群(hemolytic uremic syndrome;HUS)
pp.1234-1242
発行日 2021年9月26日
Published Date 2021/9/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000759
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腸管出血性大腸菌(EHEC)は志賀毒素を産生し,しばしば出血を伴う腸炎を生じる。まれに中毒性巨大結腸症や広範囲大腸壊死を引き起こし外科手術を要することもある。また,溶血性尿毒症症候群(HUS),急性脳症を起こし重症化することが知られ,ときには死亡することさえもある。このため,ほかの感染性腸炎と区別することは大切であり,本疾患を早期に診断するため,本稿では腸管出血性大腸炎の基礎的事項および画像診断について概説する。
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