連載 ゲノム医療における画像の役割
第3回
乳癌
内藤 陽一
1
1国立がん研究センター東病院 総合内科/先端医療科/乳腺・腫瘍内科
pp.826-830
発行日 2020年7月26日
Published Date 2020/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000327
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乳癌におけるゲノム医療は,がんゲノムプロファイリングの臨床導入以外にも,HER2 遺伝子増幅,BRCA1/2 遺伝子変異についてすでに臨床で行われてきている。BRCA1 あるいはBRCA2遺伝子の生殖細胞系列病原性変異を有する場合,遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)とよばれ,乳癌の生涯発症リスクが高いことから,MRIによるスクリーニングも勧められる。一方で乳腺エコーについてはその感度に限界があることも事実である。本稿では乳癌におけるゲノム医療と画像診断,特に乳腺エコーについて概説する。
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