今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション
固形癌の治療
乳癌
泉雄 勝
1
,
横江 隆夫
1
1群馬大学医学部・第2外科
pp.262-265
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222322
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
乳癌の治療は,手術を中心とした原発乳癌に対する治療と,集学的治療が必要な進行・再発乳癌に対する治療とに大別される.手術は近年縮小の傾向が強く,大・小両胸筋を温存した手術よりさらに縮小した術式も試みられている.再発乳癌に対する内分泌療法の適応決定にはER(エストロゲンレセプター)の有無が最も重要な要素である.近年では副作用が少なく効果の高い薬剤が開発され,卵摘などの外科的内分泌療法にとって代っている.また化学療法剤の開発も進み,薬剤単独もしくは組み合わせることにより内分泌療法と同等,あるいはそれ以上の効果もみられるようになってきた.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.