整形トピックス
悪性末梢神経鞘腫瘍における悪性化を促進する新規メカニズム
-――転写因子PRRX1とTOP2Aの蛋白質間相互作用の発見
棏平 将太
1
,
尾﨑 敏文
1
,
宝田 剛志
2
1岡山大学整形外科
2岡山大学組織機能修復学
pp.128-128
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_128
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悪性末梢神経鞘腫瘍(malignant peripheral nerve sheath tumor:MPNST)は非常にまれな腫瘍であるが,局所再発率(21~65%)および遠隔転移率(28~68%)が高く,医療技術が進歩した現代でもいまだに予後の悪い難治性癌の一つに位置づけられる.積極的な手術療法,大量補助化学療法,放射線療法などの集学的治療を行っても,5年生存率は約40%にとどまると報告されている1).既存の分子標的薬などの新規治療の効果は依然として限定的であり,このような厳しい治療成績をふまえると,従来の枠組みにとらわれない新たな治療戦略の創出が強く求められている.本疾患の患者の予後を改善するためには新規治療が必要なことは明確であり,そのためにはMPNSTの細胞レベルでの浸潤と増殖を支える分子メカニズムを解明することが重要と考えられる.
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