特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(35)ハイドロコーチゾン療法
倉知 與志
1
1金澤大學眼科
pp.251-253
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201771
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この數年間に,眼科治療法には,コーチゾンによる一大躍進が齎されたが,更に最近の約1年間は,ハイドロコーチゾンに注目する人が多くなつた樣である。その理由は,コーチゾンよりもハイドロコーチゾンの方が,臨牀的効果に於て勝れる場合があると報ぜられたからである。
ハイドロコーチゾン,即ち,compound F(以下Fと略記)の化學構造式は,既に1938年に,Mason,Hoehn,Kenda 1氏等によつて,com-Pound C, D, E, G等と共に發表ずみのものであるが,臨牀的應用がコーチソン,即ち,compoun-dE (以下Eと略記)よりもおくれたのである。
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