今月の主題 閉経と臨床検査
技術解説
尿中ハイドロオキシプロリン
五十嵐 省吾
1
Shogo IGARASHI
1
1東京専売病院
キーワード:
ハイドロオキシプロリン
,
コラーゲン
,
骨疾患
,
癌の骨転移
Keyword:
ハイドロオキシプロリン
,
コラーゲン
,
骨疾患
,
癌の骨転移
pp.367-372
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901490
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ハイドロオキシプロリン(Hyp)はコラーゲンを構成するペプチドに特異的に含まれるアミノ酸である.したがってHypの量を測定することによりコラーゲン量を推定できる.臨床的には主として尿中に排泄されるHypが測定される.コラーゲンは骨や皮膚に多く含まれるので特に骨を侵す疾患で尿Hypは増加する.副甲状腺機能亢進症,甲状腺機能亢進症,末端肥大症などの内分泌疾患,Paget病,癌の骨転移でその増加が著しいが,特に癌の骨転移の際には,Hypの測定により,骨転移を早期に診断することができる.また,病勢の判定にも有用である.〔臨床検査37(4):367-372,1993〕
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