Japanese
English
経験と考察
脆弱性仙骨骨折に対する腰仙椎腸骨固定
Lumbosacral iliac fixation for insufficiency sacrum fractures
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
河合 孝誠
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
K. Kawai
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg,. Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
lumbosacral iliac fixation
,
insufficiency fracture
,
sacrum
Keyword:
lumbosacral iliac fixation
,
insufficiency fracture
,
sacrum
pp.212-219
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_212
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は じ め に
急速な高齢化に伴い軽微な外傷,あるいは明らかな外傷なしで発症する脆弱性仙骨骨折の頻度は増加し,入院治療例も増えている.難治例には早期離床と日常生活動作(ADL)維持のために手術的治療が必要であるが,手術適応と手術方法が確立されていないため,現状では保存的治療が一般的である.脆弱性仙骨骨折に対してわれわれはこれまでに腸仙骨スクリュー固定,腸骨スクリューロッド固定,腰椎腸骨固定,腰仙椎腸骨固定などさまざまな方法で手術を行ってきた.保存的治療例を含めた治療経験から手術適応と手術方法について報告したが1),2022年1月から手術方法を変更し,すべての手術で仙骨翼腸骨(SAI)スクリューを使用した腰仙椎腸骨固定を選択している.本研究では脆弱性仙骨骨折の手術適応と,腰仙椎腸骨固定の有用性について考察した.
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