Japanese
English
骨粗鬆症と骨粗鬆症関連骨折に対する診断と治療 Ⅳ.骨盤骨折の病態と治療
脆弱性仙骨骨折の治療経験
Conservative and surgical treatment of insufficiency sacrum fractures
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
大藤 勇樹
1
,
河合 孝誠
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
Y. Oto
1
,
K. Kawai
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
insufficiency fracture
,
sacrum
,
surgical treatment
Keyword:
insufficiency fracture
,
sacrum
,
surgical treatment
pp.126-132
発行日 2020年10月31日
Published Date 2020/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei78_126
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は じ め に
急速な高齢化に伴い,外傷なしあるいは軽微な外傷で発症する脆弱性仙骨骨折の頻度は増加しており,入院治療例も増えている.仙骨骨折を念頭に入れてMRI・CTを読影しないと診断は困難であり,腰椎疾患と診断され仙骨骨折が見逃されていることも多い.保存的治療で改善するとの報告が多いが,早期離床と日常生活動作(ADL)維持のために手術的治療を推奨する報告もみられる1,2).脆弱性仙骨骨折の各種骨折型分類と臨床経過を検討して,診断と手術適応・手術方法について考察したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020