Japanese
English
経験と考察
骨粗鬆性椎体骨折に対する仙骨翼腸骨スクリュー併用長範囲後方固定術
Posterior spinal long fusion with sacral alar-iliac screw for osteoporotic vertebral fracture
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
柏崎 裕一
1
,
河合 孝誠
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Kashiwazaki
1
,
K. Kawai
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
posterior spinal long fusion
,
sacral alar-iliac screw
,
osteoporotic vertebral fracture
Keyword:
posterior spinal long fusion
,
sacral alar-iliac screw
,
osteoporotic vertebral fracture
pp.101-105
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_101
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は じ め に
わが国は超高齢社会を迎えて,骨粗鬆性椎体骨折(OVF)による高齢者の日常生活動作(ADL)障害・生活の質(QOL)低下は大きな社会問題となっている.難治例に対してさまざまな手術方法の報告がみられる.過去に,われわれは偽関節椎・高度圧潰椎を含めた固定範囲内のすべての圧潰椎に椎弓根スクリューを挿入し,後方固定のみで手術を行う圧潰椎スクリュー後方固定術の良好な手術成績を報告した1).圧潰椎スクリューにより骨折部の固定性は良好になる一方,骨粗鬆症による骨質低下があると固定辺縁部で椎弓根スクリューは弛みやすく,固定範囲拡大が必要となる.多発椎体骨折および高度椎間変性の合併例に対して,仙骨翼腸骨(SAI)スクリューを併用した長範囲(6椎間以上)固定術を選択することがある.OVFに対してSAIスクリュー併用長範囲後方固定術を行った症例を検討して,その手術適応と手術方法,問題点を考察した.
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