Japanese
English
特集 80歳以上の脊椎脊髄損傷
脆弱性骨盤輪(仙骨)骨折の現状と治療
Diagnosis and Treatment of Fragility Fractures of the Pelvis
大森 貴夫
1
,
伊藤 康夫
1
Takao OHMORI
1
,
Yasuo ITO
1
1神戸赤十字病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Japanese Red Cross Kobe Hospital
キーワード:
脆弱性骨折
,
fragility fracture
,
骨盤
,
pelvis
,
仙骨
,
sacrum
Keyword:
脆弱性骨折
,
fragility fracture
,
骨盤
,
pelvis
,
仙骨
,
sacrum
pp.641-647
発行日 2020年6月25日
Published Date 2020/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201442
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
近年,高齢者の増加に伴い骨粗鬆症患者が増加している.そのため,骨粗鬆症による骨折も増加しており,特に高齢者の脆弱性骨盤輪骨折は増加傾向である4).骨盤輪骨折の多くは後方要素の骨折を伴うことが多く1,23),その多くが仙骨骨折である23).一方,脆弱性仙骨骨折はX線のみでは診断が困難なことも多く,見逃される症例も少なくはない.さらに,その治療法も確立していないのが現状である.本稿では,その脆弱性仙骨骨折の特徴と診断,およびわれわれが行っている治療方針と手術方法について述べる.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.