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臨床室
腰椎固定手術後の脆弱性仙骨骨折に対してロッド連結腰仙椎腸骨固定術を行った3例
Lumbo-sacral iliac fixation by rod connection for insufficiency sacrum fractures after posterior lumbar fusion:report of three cases
小島 利協
1
,
大藤 勇樹
1
T. Kojima
1
,
Y. Oto
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
lumbo-sacral iliac fixation
,
insufficiency sacrum fracture
,
rod connection
,
after lumbar fusion
Keyword:
lumbo-sacral iliac fixation
,
insufficiency sacrum fracture
,
rod connection
,
after lumbar fusion
pp.1205-1209
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1205
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急速な高齢化に伴い軽微な外傷,あるいは明らかな外傷なしで発症する脆弱性仙骨骨折の頻度が高くなり,入院治療例は増えている.重症例に対しては早期離床と日常生活動作(ADL)維持のために手術が必要であるが,手術適応と手術方法が確立されていないため,現状では保存療法が一般的である.脆弱性仙骨骨折に対して,われわれはこれまでに腸仙骨スクリュー固定,腸骨スクリューロッド固定,腰椎腸骨固定,腰仙椎腸骨固定などさまざまな方法で手術を行ってきたが,最近はすべての手術で仙骨翼腸骨(SAI)スクリューを使用した腰仙椎腸骨固定を選択している1,2).腰仙椎固定を含めた腰椎固定手術後に発症する脆弱性仙骨骨折に対しても,ロッド連結での腰仙椎腸骨固定を選択している.
本稿では,病態の異なる3例を提示して,腰椎固定手術後の脆弱性仙骨骨折に対するロッド連結腰仙椎腸骨固定術の手術方法について報告する.
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