Japanese
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連載 卒後研修講座
脊柱靱帯骨化症の最新のエビデンス
Ossification of the spinal ligament
江川 聡
1
,
吉井 俊貴
1
S. Egawa
1
,
T. Yoshii
1
1東京医科歯科大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Graduate School of Medical and Dental Science, Tokyo Medical and Dental University, Tokyo
キーワード:
OPLL
,
OLF
Keyword:
OPLL
,
OLF
pp.149-153
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_149
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は じ め に
脊柱靱帯骨化症はその名のとおり脊柱周囲の靱帯(前縦靱帯,後縦靱帯,黄色靱帯,項靱帯など)が異所性に骨化することにより,なんらかの障害を呈した状態である.脊椎高位と骨化した靱帯名との組み合せにより「頚椎後縦靱帯骨化症」などの病名が与えられるほか,前縦靱帯などの広範な骨化により椎体同士の連続した架橋を呈するものはびまん性特発性骨増殖症(DISH)と呼ばれる.本稿では,それらのうち主に臨床的に神経症状を生じやすい頚胸椎の後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament:OPLL)と黄色靱帯骨化症(ossification of ligamentum flavum:OLF)についてさまざまなエビデンスを交えながら解説する.
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