Japanese
English
特集 変形性関節症の診断と治療――保存的治療から再生医療まで
Ⅱ章.変形性脊椎症関連
1.椎体終板障害と腰痛
Vertebral endplate lesion and low back pain
山田 清貴
1
,
中前 稔生
2
,
亀井 直輔
2
,
安達 伸生
2
,
藤本 吉範
3
K. Yamada
1
,
T. Nakamae
2
,
N. Kamei
2
,
N. Adachi
2
,
Y. Fujimoto
3
1JA広島総合病院整形外科/脊椎・脊髄センター
2広島大学大学院整形外科
3JA広島総合病院
1Dept. of Orthop Surg., JA Hiroshima General Hospital, Hatsukaichi
キーワード:
vertebral endplate lesion
,
low back pain
,
bone marrow edema
,
elderly
Keyword:
vertebral endplate lesion
,
low back pain
,
bone marrow edema
,
elderly
pp.526-532
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_526
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は じ め に
腰痛は本邦で有訴者率がもっとも高い症状の一つであり,社会活動や日常生活動作が制限される要因となる.近年,人口の高齢化に伴い腰椎変性側弯などの脊柱変形を伴う慢性腰痛患者が増加しており,これらの慢性腰痛は保存的治療に抵抗することが多い1~5).腰痛の要因には種々の病態があるが,この慢性腰痛の要因の一つとして椎体終板障害が注目されている.
本稿では,腰椎椎体終板障害の病態と診断について解説し,筆者らが行っている手術方法を紹介する.なお,本稿での腰痛の定義は,殿部痛を含まない軸性腰痛とし,胸郭下縁から腸骨稜までの痛みとする.
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