Japanese
English
特集 変形性関節症の診断と治療――保存的治療から再生医療まで
Ⅱ章.変形性脊椎症関連
2.腰椎椎間関節障害と椎間関節変性のメカニズム
Mechanism of lumbar facet osteoarthritis
中村 孝幸
1
,
宮本 健史
1
T. Nakamura
1
,
T. Miyamoto
1
1熊本大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Graduate school of Medical Science, Kumamoto University, Kumamoto
キーワード:
facet joint
,
OA
Keyword:
facet joint
,
OA
pp.533-538
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_533
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
腰椎構成要素である腰椎椎間関節は腰痛の発生部位としてさまざまな研究が行われきており,現在では腰痛の原因の一つとして椎間関節障害が知られ,日常診療で遭遇する機会は比較的多い.椎間関節の変性変化である変形性関節症(OA)も椎間関節障害の一因であるが,本稿では腰椎椎間関節OAに焦点をあてて椎間関節障害の症状・治療からOAにいたる変性メカニズムも含めて述べたい.なお,椎間関節障害は “椎間関節症” や “椎間関節症候群” とも表記されることもあるが,OAとの混同を避けるため本稿では椎間関節障害の単語を使用する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023