Japanese
English
経験と考察
リバース型人工肩関節全置換術の中期成績
-――術後5年以上
Mid-term result of reverse total shoulder arthroplasty
茂山 幸雄
1
,
坂本 吉宏
1
,
児玉 有弥
2
,
大森 敏規
2
,
鳥越 健太
2
,
金丸 明博
2
,
増田 真
2
Y. Shigeyama
1
,
Y. Sakamoto
1
,
Y. Kodama
2
,
T. Omori
2
,
K. Torigoe
2
,
A. Kanamaru
2
,
S. Masuda
2
1吉備高原医療リハビリテーションセンター整形外科
2岡山労災病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kibikogen Rehabilitation Center, Okayama
キーワード:
reverse total shoulder arthroplasty
,
cuff tear arthropathy
,
mid-term result
Keyword:
reverse total shoulder arthroplasty
,
cuff tear arthropathy
,
mid-term result
pp.407-409
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_407
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は じ め に
変形性肩関節症に対する肩関節機能再建法として,以前から人工肩関節全置換術が行われてきたが,従来型人工肩関節全置換術(TSA)や人工骨頭置換術(HA)では,残存した肩腱板機能の程度によって術後成績が大きく左右される.肩腱板機能の代償が可能なリバース型人工肩関節全置換術(RSA)は,腱板機能障害を合併した変形性肩関節症,いわゆる腱板断裂性肩関節症(CTA),や肩腱板機能の再建が困難な広範囲肩腱板断裂(MRCT)がよい適応である.先にRSAが導入されていた欧米では術後10年以上の臨床報告1~7)も散見されるが,わが国では2014年4月に導入されて以来,中期成績の報告も少ない.本稿では,RSA後5年以上の経過観察が可能であった症例についてその臨床成績を調査したので,その推移を含めて報告する.
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