Japanese
English
経験と考察
骨粗鬆性多発椎体骨折に対する圧潰椎スクリュー後方固定術の手術成績
Surgical results of posterior spinal fusion with screwing of collapsed vertebra for multiple osteoporotic vertebral fractures
小島 利協
1
,
武村 憲治
1
,
大藤 勇樹
1
,
河合 孝誠
1
,
恒岡 大輔
1
T. Kojima
1
,
K. Takemura
1
,
Y. Oto
1
,
K. Kawai
1
,
D. Tsuneoka
1
1磯子中央病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Isogo Central Hospital, Yokohama
キーワード:
osteoporosis
,
multiple vertebral fracture
,
screwing
,
collapsed vertebra
Keyword:
osteoporosis
,
multiple vertebral fracture
,
screwing
,
collapsed vertebra
pp.1249-1255
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1249
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は じ め に
超高齢社会を迎えて,骨粗鬆性椎体骨折による高齢者の日常生活動作(ADL)・生活の質(QOL)障害は大きな社会問題となっている.難治例に対してさまざまな手術方法の報告がみられるが,術前にすでに多発椎体骨折を認める場合には手術方法の選択が困難となる.われわれは骨粗鬆性椎体骨折に対して高度圧潰椎,偽関節椎を含めて固定範囲内のすべての圧潰椎に椎弓根スクリューを入れる圧潰椎スクリュー後方固定術の良好な手術成績を第42回日本脊椎脊髄病学会で発表した1).多発椎体骨折に対しても同様の手技で手術が可能であり,特に有用性が高いと考えている.当科で行った骨粗鬆性多発椎体骨折に対する圧潰椎スクリュー後方固定術の手術方法,手術成績について報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020