Vocabulary
多血小板フィブリン
宇野 智洋
1
,
丸山 真博
1
,
髙木 理彰
1
1山形大学整形外科
pp.1402-1402
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1402
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多血小板フィブリン(platelet-rich fibrin:PRF)[図1]は第二世代の多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)と呼ばれ,血液を用いて抗凝固薬を添加せずにガラス管で遠心分離することで得られるフィブリン塊である1).PRFはゲル状であり,液状であるPRPの欠点を補う新たなbiological augmentationの一つとして注目される.PRFはPRPと同じようにさまざまな成長因子を含み,ゲル状であるため,成長因子を緩徐に放出することができる2).さらに,フィブリン塊は細胞増殖時の足場(scaffold)の役割を担うことが報告されている3).
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