Japanese
English
論説
骨透亮像のみを示す初期型の成長期腰椎疲労骨折の癒合率
Bone union rate of early-stage lumbar stress fractures(pediatric lumbar spondylolysis)with only osteolytic lesion
兼子 秀人
1
,
村上 元庸
1
H. Kaneko
1
,
G. Murakami
1
1村上整形外科クリニック
1Murakami Orthopaedic Clinic, Koka
キーワード:
spondylolysis
,
lumbar stress fracture
,
lytic lesion
,
pediatrics
,
early stage
Keyword:
spondylolysis
,
lumbar stress fracture
,
lytic lesion
,
pediatrics
,
early stage
pp.1225-1229
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1225
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は じ め に
腰椎分離症の急性期である成長期腰椎疲労骨折は,複数の要素が癒合率に影響を与えていると考えられている1,2).中でも,進行度は癒合率に与える影響が大きいと考えられており,早期病変ほど癒合率が高いことが知られている.われわれが以前行った調査3)でも,早期病変にあたるⅠa型がもっとも多く(208部位中102部位),それらの癒合率は95.1%(102部位中97部位)と,良好ではあるものの一部に偽関節化する症例がみられていた.そこで,われわれは大場分類Ⅰa型のみを抽出すること(図1)で,進行度による影響を少なくした条件での癒合率を検討した.
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