Japanese
English
論説
疾走などのスポーツ種目特異的動作が成長期腰椎疲労骨折の発生率に及ぼす影響
Effect of sport-specific movements such as sprinting on the incidence of pediatric lumbar stress fractures
兼子 秀人
1
,
村上 元庸
1
H. Kaneko
1
,
G. Murakami
1
1村上整形外科クリニック
1Murakami Orthopaedic Clinic, Koka
キーワード:
lumbar stress fracture
,
spondylolysis
,
sprint
,
incidence
,
movement
Keyword:
lumbar stress fracture
,
spondylolysis
,
sprint
,
incidence
,
movement
pp.1043-1048
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1043
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は じ め に
腰椎分離症の急性期に代表される成長期の腰椎疲労骨折は,主に腰部の伸展・回旋運動の繰り返し動作が主要因と考えられており,サッカーや野球など腰部の伸展・回旋動作を多く含むスポーツにおいて好発することが報告されている.しかし,われわれは以前,陸上競技種目別に本疾患の発生頻度を検討した結果,短距離走では43.3%と高く,長距離走では11.1%と少ないことを報告し,本疾患の発生には通常の体幹伸展・回旋運動以外に疾走動作も重要なのではないかと考えた1).そこで今回,各種スポーツにおける腰椎疲労骨折発生と,疾走を含めた競技別の運動特性との関連性について検討したので報告する.
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