Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
リウマチ性疾患,感染症
Rheumatic disease, infections disease
小嶋 俊久
1
T. Kojima
1
1名古屋大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Nagoya University School of Medicine, Nagoya
キーワード:
RA
,
biologics
,
Janus kinase inhibitor
,
screening
,
renal function
Keyword:
RA
,
biologics
,
Janus kinase inhibitor
,
screening
,
renal function
pp.1002-1006
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1002
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症例1.70歳代,女.
現病歴:関節リウマチ(RA)で罹病期間30年である.長期罹病患者で,右人工股関節全置換術,左人工膝関節全置換術,右人工肘関節全置換術を施行されている.エタネルセプト50mg/週(約10年前に導入)+メトトレキサート(MTX)12mg/週+プレドニゾロン(PSL)5mg/日で寛解状態でコントロールされてきたが,経年的に腎機能障害が進行し,MTX 6mgまで減量していたところRAの再燃をきたした.
身体所見:疾患活動性は腫脹関節数7,圧痛関節数7,医師全般評価50mm,患者全般評価65mm,CRP 2.1mg/dl(SDAI 27.6,CDAI 26.5,DAS28-CRP 5.21:高疾患活動性)であった.
血液検査所見:Cre 1.01mg/dl(eGFR 41.9ml/分/1.73m2,WBC 15,300/μl,RBC 4.04×106/μl,PLT 316×103/μlであった.
スクリーニング:B型およびC型肝炎,結核の既往についてのスクリーニングも問題なく,胸部X線像,CTで画像上肺障害も明らかなものはなかった.
© Nankodo Co., Ltd., 2022