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関連基礎知識
骨吸収阻害薬と腎機能
-――Long-term eGFR plotを用いて
Antiresorptive agents and renal function:assessment by Long-term eGFR plot
谷上 信
1
,
中澤 純
2
A. Tanigami
1
,
J. Nakazawa
2
1きたじま田岡病院整形外科
2市立大津市民病院内科(腎臓内科部門)/血液浄化部
1Dept. of Orthop. Surg., Kitajima Taoka Hospital, Tokushima
キーワード:
osteoporosis
,
bisphosphonate
,
renal function
,
Long-term eGFR plot(LTEP)
Keyword:
osteoporosis
,
bisphosphonate
,
renal function
,
Long-term eGFR plot(LTEP)
pp.1385-1392
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1385
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は じ め に
令和4年(2022)3月4日の厚生労働省告示第54号「診療報酬の算定方法の一部を改正する件」で,「Ⅳ 効率化・適正化を通じた制度の安定性・持続可能性の向上 Ⅳ-6 重症化予防の取組の推進」として,「② 継続的な二次性骨折予防に係る評価の新設」が発出された.この改定により,骨粗鬆症に対する治療の重要性が広くゆきわたるようになってきている.骨粗鬆症の治療は,薬効がわかりにくく,治療に年月を要し,受診に付き添いが必要なことの多い高齢者を対象とするという特徴があり,付き添いとなる人を交えた,数年先までの治療計画が必要となる.現在処方の多いビスホスホネート(BP)製剤では,服薬方法や上部消化管症状とともに腎機能が問題となる.Long-term eGFR plotは腎機能の変化を年単位で俯瞰することにより,将来的な見通しの検討の一助となる方法である.
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