Japanese
English
経験と考察
関節リウマチにおける手関節痛に対するトリアムシノロンアセトニドの注入効果
-――後ろ向き統計学的検討
Effect of intra-articular triamcinolone acetonide injections for wrist pain in rheumatoid arthritis patients:a retrospective study
福居 顯宏
1
,
山田 秀樹
2
,
吉井 尚
3
A. Fukui
1
,
H. Yamada
2
,
T. Yoshii
3
1西の京病院リウマチ科
2二上駅前診療所内科
3済生会中和病院整形外科
1Dept. of Rheumatology, Nishinokyo Hospital, Nara
キーワード:
RA
,
wrist pain
,
triamcinolone acetonide
,
synovitis
,
biologics
Keyword:
RA
,
wrist pain
,
triamcinolone acetonide
,
synovitis
,
biologics
pp.313-317
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_313
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は じ め に
関節リウマチ(RA)における手関節障害に対して,一般的に滑膜切除や関節形成術などが施行されている.本研究では,手関節痛を訴えるが手術を希望しない症例に対し,片側にトリアムシノロンアセトニド20mgと1%リドカイン塩酸塩5mlを関節内に注入し,注入による除痛効果と安全性の検討を行った.
われわれはすでに手・肩・肘・足関節においてトリアムシノロンアセトニドの関節内注入が痛みを軽減する結果を報告した1).本研究では手関節痛の症例数を増やして抗リウマチ薬,トリアムシノロンアセトニド,生物学的製剤の使用組み合わせによるX線像における手関節の変化を調査した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022