Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
小児整形外科疾患
Pediatric orthopaedic disorders
坂本 優子
1
Y. Sakamoto
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Juntendo University Nerima Hospital, Tokyo
キーワード:
Blount disease
,
leg bowing
,
genuvarum
,
vitamin D
,
rickets
Keyword:
Blount disease
,
leg bowing
,
genuvarum
,
vitamin D
,
rickets
pp.997-1001
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_997
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症 例.初診時生後1歳11ヵ月,女.
主 訴:O脚,うちわ歩行.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
アレルギー:なし.
現病歴:歩き始めたころから徐々に目立ってきたO脚とうちわ歩行(爪先が内側を向く歩行)を保護者が気にして来院した.よく転ぶことも気になっていた.
初診時身体所見:身長,体重は正常であった.非常に活発で診察室内を動き回っている.歩容はうちわ歩行で,動揺性跛行はなかった.膝と膝の間が大きく開いてO脚を呈している(図1).股関節,膝関節,足関節,足趾の可動域(ROM)制限はなかった.
初診時画像所見:両下肢全長立位正面単純X線像を示す(図2).
臨床経過:経過観察を行っていたが,徐々にO脚に左右差が出現した.8ヵ月後の単純X線像を示す(図3).
© Nankodo Co., Ltd., 2022