Japanese
English
特集 ロコモティブシンドロームの現況
Ⅵ.疾患とロコモ
10.がんロコモ
Locomotive syndrome in cancer patients
篠田 裕介
1
Y. Shinoda
1
1埼玉医科大学病院リハビリテーション科
1Dept. of Rehabilitation, Saitama Medical University Hospital, Saitama
キーワード:
cancer patients
,
ADL
,
QOL
,
bone metastasis
Keyword:
cancer patients
,
ADL
,
QOL
,
bone metastasis
pp.696-699
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_696
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は じ め に
治療の進歩により根治できないがん患者が長期に生存できるようになり,国の施策として,がん患者の生活の質(quality of life:QOL)改善が目標として掲げられている.これまで原発巣治療医,整形外科医とも,生命予後を意識するあまり患者の運動機能を重視してこなかった.がん患者はそもそも高齢者で,がんそのものやがんの治療により歩行機能が低下して「がんロコモ」になりやすい.がん患者が最期まで歩いて生活しQOLを維持するためには,予後を考慮しつつ,整形外科医と原発巣担当医がコミュニケーションをとって,積極的に運動器管理を行う必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021