Japanese
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特集 ロコモティブシンドロームの現況
Ⅰ.ロコモアップデート
1.ロコモ度3
Locomotive syndrome stage Ⅲ
大江 隆史
1
T. Ohe
1
1NTT東日本関東病院
1NTT Medical Center Tokyo, Tokyo
キーワード:
clinical judgment value
,
locomotive syndrome risk test
,
physical frailty
Keyword:
clinical judgment value
,
locomotive syndrome risk test
,
physical frailty
pp.502-507
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_502
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は じ め に
ロコモ度3(ロコモ:ロコモティブシンドローム)の臨床判断値として,立ち上がりテストで両脚30cmができない,2ステップテストが0.9未満,ロコモ25が24点以上のいずれか1つを満たすものとすることが,2020年5月20日に開催された日本整形外科学会(日整会)定例社員総会において松本守雄理事長より代議員へ報告された.その後,2020年9月10日に開催された日整会の記者説明会において,一般に公表された.同時にロコモチャレンジ!推進協議会が発表した「ロコモパンフレット2020版」にも掲載している(図1).ロコモ度2より移動機能障害が進行した状態の臨床判断値が必要となったのには多面的な理由がある.筆者はロコモ度3の策定にかかわったので,その経緯を述べる.
多面的な理由とは,① ロコモとフレイルとの関係の整理,② 整形外科で行われている手術の効果とロコモとの関係の整理,③ 運動器不安定症とロコモとの関係の整理,である.
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